映画に感謝を捧ぐ! 「アウトロー」

 映画感謝人GHMです。

 今回はクリント・イーストウッド監督・主演の「アウトロー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 フォレスト・カーターの小説「テキサスへ去った」を

 もとにして作られた本作は

 対照的な要素が一つとなることによって生じる化学反応を満喫できる

 異色の西部劇であります。

 怒りと憎しみに彩られた「闘いの旅」と

 旅の中で出会った仲間たちとの日々によって

 忌まわしき過去から生まれた憎悪と孤独感から

 解放されていく男の姿を描いた「癒しの物語」が

 一作品の中で程よく解け合っていく姿は

 私にスリルと愛に満ちた時間を与えてくれました。

 (娯楽西部劇の形態を取りながら

 

 「南北戦争直後のアメリカ事情」の一端を示している点も

 見逃せません。)

 本作こそ「C・イーストウッド監督の光と闇」が

 具現化した作品であると言えるでしょう。

 アメリカ西部劇の痛快さ・イタリア西部劇の残忍さ

 歴史劇のスケール感・家族劇の醍醐味が一堂に会した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。