映画に感謝を捧ぐ! 「ホステル」

 映画感謝人GHMです。

 今回はイーライ・ロス監督の「ホステル」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ヨーロッパを旅する男3人に降りかかる

 災厄を描いた本作は

 観客を選ぶ精神に満ちあふれた作品であります。

 人間の背徳的本能「暴力欲・性欲」に支配された世界を

 サディスティックな映像感覚と残酷・SM描写の数々を駆使して描こうという

 恐るべき挑戦は

 私を「人間の思考」が持つ凶暴性と

 伝染病と化した「暴力衝動」の恐怖を目の当たりにする機会を

 もたらしてしまいました。

 (あえて「不快感あふれるハッピー・エンド」を選択したスタッフ陣の

 冷徹さも見逃せません。)

 まさに「モンスター以上の怪物と化した人間たちが織りなす

 ホラー映画」であると言えるでしょう。

 衝動的且つ破滅的なストーリーと

 共感しにくい登場人物たちが織りなす「不快にして魅惑的な世界」に

 翻弄されつつも見入ってしまう本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。