映画に感謝を捧ぐ! 「マダムと泥棒」

 映画感謝人GHMです。

 

 今回はアレクサンダー・マッケンドリック監督の「マダムと泥棒」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 老婦人と泥棒5人組の奇妙な交流を描いた本作は

 犯罪劇と喜劇が共存する痛快作であります。

 人情劇から犯罪サスペンスを経由して

 「レザボア・ドッグス」級の壮絶さとドタバタ喜劇の滑稽さを兼ね備えた

 抗争劇へと向かうストーリーと

 品格を失うことなくコメディ演技に興じる出演者たちの勇姿が

 一体となる姿は

 私に「紳士的ユーモアとバイオレンスは共存可能な存在である」ことを

 示してくれました。

 (「善意の勝利」を皮肉な形で表現した終幕も印象的です。)

 まさに「笑い・スリル・人情味が共存する世界」を描いた

 作品であると言えるでしょう。

 気丈にしてお人好しなヒロインが

 非情に徹せぬ悪人たちを翻弄する姿が心地良い本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。