映画に感謝を捧ぐ! 「ディセント」

 映画感謝人GHMです。

 今回はニール・マーシャル監督の「ディセント」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 地下洞窟探検に挑んだ女性6人の運命を描いた本作は

 豪快にして残酷な作品であります。

 冒険活劇からホラー映画に転じる豪快さと

 閉鎖系映画の定番「極限心理から発生する仲間割れ」を

 女性ならではの形で表現する残酷さ

 個性を薄めたキャラクター作りと超加速型の映像表現によって

 「極限状態が生み出すエゴと人命軽視」を表現しようとする冷徹さが

 一堂に会する姿は

 私に極限状態の中で変化していく人間の姿と

 予想を裏切るストーリー展開がもたらす衝撃を体感する機会を

 もたらしました。

 (時間と共に「非情な戦士」と化していく主人公の姿と

 残酷かつ不快な状況を「ハッピー・エンド」風にアレンジした終幕も

 見逃せません。)

 まさに「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の魂を受け継きつつ

 女性目線&冒険者目線による改造を加えた作品であると言えるでしょう。 

 強引極まる展開を恐れることなく押し通す信念と

 「闘うヒロイン」に対する奇妙な愛情が一体となった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。