映画に感謝を捧ぐ! 「バンク・ジョブ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロジャー・ドナルドソン監督の「バンク・ジョブ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1971年のイギリスで発生した銀行襲撃事件をもとにして作られた本作は

 スリルと怪しさに満ちあふれた犯罪映画であります。

 犯罪映画史上まれに見る複雑怪奇な状況を

 論理破綻を最小限にとどめる配慮と胡散臭さの維持に励みながら描く姿は

 私に「歴史の裏をのぞく」快感と「弱者が強者を翻弄する」痛快さを

 同時体験する機会を与えてくれました。

 (70年代風味あふれる映像・軽やかな音楽

 主演男優J・ステイサムの目力が作品の味わいを

 高めている点も見逃せません。)

 まさに「事実は小説より奇なり」を象徴する

 軽量娯楽サスペンスであると言えるでしょう。

 娯楽性を失うことなく「英国社会の暗部」を描くことに挑んだ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。