映画に感謝を捧ぐ! 「市民ケーン」

 映画感謝人GHMです。

 今回はオーソン・ウェルズ監督・主演の「市民ケーン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 新聞業界の大物チャールズ・フォスター・ケーン

 生涯を描いた本作は

 ジャンル融合の醍醐味に満ちた作品であります。

 疑似ドキュメンタリーの説得力・ホラー風味の映像表現

 

 ミステリーの神秘性・純文学の深み・ブラック・ユーモアの苦味が

 一堂に会して「信念に生きた男の栄光と孤独」という名のパズルを

 完成させていく姿は

 私に「複数の映画を同時に鑑賞するかのような感覚」をもたらしました。

 (物語の「最後のピース」を形成するキーワードが

 想定外の形で解明される終幕も見逃せません。)

 まさに娯楽と文学を形成する要素を総動員して生まれた

 怪物的作品であると言えるでしょう。

 芸術的狂気と作劇的才能から生を受け

 トラブルの激流にさらされる運命を乗り越えて

 現代に語り継がれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。