映画に感謝を捧ぐ! 「キスキス バンバン -L.A.的殺人事件 」
映画感謝人GHMです。
今回はシェーン・ブラック監督の「キスキス バンバン -L.A.的殺人事件 」に
感謝を捧げようと思います。
ブレット・ハリデイの小説をもとにして
2005年に作られた本作は
アクション映画で名を成した脚本家&制作者が
サスペンス・コメディに挑む姿が心地良い作品であります。
娯楽映画特有のご都合主義やハッピー・エンド信仰を
笑いの種にするという着想
映画的表現法を総動員したコメディ演出
R・ダウニー・ジュニア&V・キルマーの対照性を生かしたコンビネーション
(コンビ映画における「性格の違い」の大切さを知る
S・ブラック&J・シルバーならではのコンビ像であると言えるでしょう。)
L・Aという空間の持つ魅力と妖しさが一体となって
「痛快にして皮肉な巻き込まれサスペンス」を形成していく姿は
私に「シリアスとコメディが紙一重の位置にある」ことと
「映画界の魅力は胡散臭さの中にある」ことを
再認識する機会を与えてくれました。
まさに「映画の虚構性を最大限に生かした作品」であると言えるでしょう。
S・ブラック&J・シルバー特有の「アクション映画中に笑いどころを入れる手法」
「戦いによって形成されていく絆」をサスペンス・コメディに転化した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。