映画に感謝を捧ぐ! 「復讐捜査線」

 映画感謝人GHMです。

 今回はマーティン・キャンベル監督の「復讐捜査線」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1985年のTVドラマ「刑事ロニー・クレイブン」を

 もとにして作られた本作は

 外見以上の深みを持った作品であります。

 復讐劇の王道に即したストーリーに

 現代社会の暗黒面・残忍なバイオレンス描写

 身体を駆使したアクション・シーンを加え

 映画特有のご都合主義を最小限度にとどめることによって

 「社会性を持った復讐映画」を作り出したスタッフ陣の技術力は

 私に「勧善懲悪の爽快感と社会派映画の苦味が入り交じった時間」を

 もたらしました。

 (「万事解決系のハッピー・エンド」を拒むことによって

 暴力・陰謀の世界に生きる人間の宿命を写し出している点も見逃せません。)

 まさに「社会派暴力映画」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 「復讐劇に愛された俳優」M・ギブソンに課せられた呪いと

 「陰謀の世界に踏み込んだ者は陰謀の闇の飲み込まれる」という

 人間社会の秘めたる掟が

 融合することによって生じる化学反応を世に示した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。