映画に感謝を捧ぐ! 「少林寺」

 映画感謝人GHMです。

 今回はリュー・イェットユエン監督の「少林寺」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 父を殺され、瀕死の重傷を負いながら

 少林寺に救われた男の運命を描いた本作は

 王道要素を技術力によって磨き上げた痛快作であります。

 「仇討ち映画の王道」を貫き通したストーリー

 技術力・チームワーク・身体能力が三位一体となることによって

 生み出されたアクション・シーンの数々

 作品世界の空気に沿った映像表現&音楽が一体となる姿は

 私に「身体的説得力を持ったアクション・シーンの醍醐味」と

 「見せるべきものに的を絞る」ことに徹した作劇法の素晴らしさ」を

 再認識する機会を与えてくれました。

 (「少林寺を舞台にした作品でありながら、少林寺の教えに反する

 物語とならざるを得ない」娯楽活劇の宿命を感じさせる点も

 見逃せません。)

 まさに「直球勝負」の快感に満ちた武術映画であると言えるでしょう。

 

 細切れ映像やCGに頼ることなく「アクション漫画的な動き」を見せることが

 可能であることを世に示した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。