映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・ワン」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジェームズ・ウォン監督の「ザ・ワン」に

 感謝を捧げようと思います。

 全能の存在「ザ・ワン」を巡る闘いを描いた本作は

 ハッタリ精神と漫画的センスに満ちあふれた作品であります。

 単純明快な対決アクション映画に

 スケール感のある設定・一人二役の主人公

 J・リーの体技と映像テクノロジーを融合させたアクション・シーンを加えることによって

 「複雑怪奇なSF映画」へと進化させようという試みは

私に「映画は加工次第でいかようにも変化する」ことを示してくれました。

(「類似場面」を繰り返すことによる省力化を

 違和感なく見せるための配慮が成されている点や

正義必勝のハッピー・エンドと見せかけて

悪役に「ある種の救い」を与える終幕を用意している点も見逃せません。)

 

まさに「娯楽的格上げの妙技」を世に示した作品であると言えるでしょう。

特殊効果と身体能力が程よく混ざり合った本作と

生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。