映画に感謝を捧ぐ! 「ライトスタッフ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はフィリップ・カウフマン監督の「ライトスタッフ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 トム・ウルフの実話系小説をもとにして作られた本作は

 男気と知性にあふれたSF大作であります。

 「アメリカ礼賛映画」の形態を取りながら

 宇宙進出計画と米ソ冷戦の内幕をえぐり出すと同時に

 「時代に取り残されつつある男」の悲哀を描くという

 離れ業のようなストーリーと

 映画的魅力と現実感を兼ね備えた映像・音響効果が一体となる光景は

 私を「冷戦時代の空気」と「男の純情」が交錯する世界へと

 誘ってくれました。

 まさに「高みをめざす男たちの魂が国家の思惑に翻弄される姿」を

 知的かつユーモラスに描いた作品であると言えるでしょう。

 知性派監督F・カウフマンと「ロッキー」の制作陣から与えられた

 「現代社会におけるライトスタッフ(正しい資質)とは何か?」という

 重い宿題が心に残る本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。