映画に感謝を捧ぐ! 「1941」
映画感謝人GHMです。
今回はスティーブン・スピルバーグ監督の「1941」に
感謝を捧げようと思います。
1941年のLAで発生した珍騒動を描いた本作は
豪華絢爛たる顔ぶれによる「悪ふざけ」が
時間と共に「不条理の快感」へとつながっていく
「究極の道楽映画」であります。
映画史上最大級の破壊力と不謹慎さを誇るギャグの数々
(暴走する笑いが「無意識の社会風刺」と化していく様が心地良いです!)
不条理を極めんとするかのような勢いで進行していくストーリー
(後年の「プライベート・ライアン」で描かれた
「戦争の不条理性」のテストケースであるかのような印象を受けました。)
J・ウイリアムズによる荘厳な音楽の数々が一体となる姿は
私に「S・スピルバーグ監督の内なる狂気と人脈」のすさまじさを
再認識する機会をもたらしました。
(過去のS・スピルバーグ監督作を「笑いの種」として活用する
常軌を逸した大らかさと
後年の映画界に対する「無意識の道しるべ」も見逃せません。)
まさに「戦争映画史上最大級の珍作」にして
喜劇映画史上最大級の「早すぎた傑作」であると言えるでしょう。
情報過多と思いこみによる混乱が
現代アメリカに対する「予言」となっている点が可笑しくも哀しい本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。