映画に感謝を捧ぐ! 「猿の惑星(1968年版)」

 映画感謝人GHMです。

 今回はフランクリン・J・シャフナー監督の「猿の惑星(1968年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ピエール・プールの同名小説をもとにして作られた

 人気シリーズの1作目となる本作は

 モンスターやテロリストとは異質の「恐怖」を世に示した作品であります。

 歴史に対する知識と社会に対する観察の限りを尽くして

 創造された「逆転世界」を

 神秘的な音楽・高度な特殊メイク・五体を駆使した熱演によって

 「神話」の領域にまで高めていく光景は

 私に「人間を蝕む精神&社会的病理」と

 「SF映画における知識・発想力の重要性」を

 再認識する機会をもたらしました。

 (主演男優に「アメリカン・ヒーロー風味の俳優」C・ヘストンを配するという

 絶妙のキャスティング・センスが作品のメッセージ性を高めている点も

 見逃せません。)

 

 まさに「SF映画の聖典」と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 「鑑賞者を驚かすためのどんでん返し」ではなく

 「人間社会に警鐘を放つためのどんでん返し」によって

 予算・技術の枠を超えた神性を放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。