映画に感謝を捧ぐ! 「パラノーマル・アクティビティ」
映画感謝人GHMです。
今回はオーレン・ペリ監督の「パラノーマル・アクティビティ」に
感謝を捧げようと思います。
パラノーマル・アクティビティ(超常現象)を題材とした
人気シリーズの第1作目となる本作は
映画の秘めたる魅力を感じさせる作品であります。
ホームビデオ感覚あふれるカメラワーク
実録と演技の間を彷徨うかのような主人公コンビと
彼らを取り巻く怪しげな人々
手作り感漂う超常現象が生み出す奇妙な説得力とユーモア
娯楽映画的スピード・盛り上げの公式に囚われることなく進行するストーリーが一堂に会して
「実話系ともフィクションともつかない世界」を写し出す光景は
私に「胡散臭さ・見せ物精神」が映画の醍醐味の一つであることを
再認識する機会をもたらしました。
(完全に謎を解明しないことや様々な解釈を可能とする幕切れにすることで
「実際以上の深み」を感じさせる工夫がなされていることも見逃せません。)
まさに「偽実録系映画」の歴史に輝く珍作であると言えるでしょう。
86分の軽量作品であるにもかかわらず
映画の長所を探す能力・各場面に秘められた「真意」を探る能力を鍛えると同時に
娯楽映画における「物語の適正速度」の大切さについて考える時間を与えてくれた本作と。
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。