映画に感謝を捧ぐ! 「レイジング・ケイン」

 映画感謝人GHMです。

 今回はブライアン・デ・パルマ監督の「レイジング・ケイン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 児童心理学者の狂気がもたらした悲劇を描いた本作は

 「複雑化」の醍醐味を堪能させてくれる作品であります。

 単純素朴な幼児誘拐事件を

 技巧的映像表現・歪められた時系列・イメージと現実の境目を曖昧にする表現法

 主演男優J・リスゴーの多重演技によって

 複雑怪奇な事件へと変貌させる妙技は

 私を「心理的迷宮」へと誘ってくれました。

 (「映像的仕掛け」の連打によって形成された最終決戦も見逃せません。)

 本作こそ「異常心理サスペンス」の王道要素とB・デ・パルマ監督の「模倣技」が

 融合することによって生まれたサスペンス映画であると言えるでしょう。

 二転三転する状況と多種多様の映像技が

 驚きとブラックな笑いを生み出す光景を見せてくれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。