映画に感謝を捧ぐ! 「ワイルドバンチ」

  映画感謝人GHMです。

 今回はサム・ペキンパー監督の「ワイルドバンチ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 テキサス~メキシコを駆け抜けた

 強盗団と賞金稼ぎの運命を描いた本作は

 男気と暴力に彩られた西部劇であります。

 銃器・爆弾・刃物による「暴力」が生み出す痛みを

 徹底的に追求したアクション・シーン

 勧善懲悪映画の偽善性を暴くかのような過激さと

 不器用な人情に満ちあふれたストーリー

 (「子供ならではの残忍さ」から目を背けない精神力も素晴らしいです。)

 荒涼とした美しさを放つ風景・情緒あふれる音楽が一堂に会する光景は

 

 私に「戦いのスリルと空しさ・暴力の持つ自己破壊性」を

 目の当たりにする時間をもたらしました。

 (追う側と追われる側の「類似性」に着目している点も見逃せません。)

 本作こそ「暴力に善悪の隔てがない」ことを世に知らしめる

 作品であると言えるでしょう。

 勧善懲悪の掟が支配するアメリカ西部劇の世界において

 「反抗者のカリスマ性」と「暴力の空虚」を体現した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。