映画に感謝を捧ぐ! 「禁断の惑星」
映画感謝人GHMです。
今回はフレッド・マクラウド・ウィルコックス監督の「禁断の惑星」に
感謝を捧げようと思います。
謎の惑星「アルテア4」に降り立った宇宙調査チームの運命を描いた本作は
SF映画史上まれに見る親切さと学識を誇る作品であります。
数多くの知識・設定を作品内に持ち込みながら
わかりやすくも不自然さを感じさせない説明描写・SF的でありながらも鑑賞しやすい映像表現
コミック的な個性を放つキャラクターを駆使することによって
「難解さを感じさせない物語」に作り上げたスタッフ陣の技術力とサービス精神は
私にSF映画という空間において
「娯楽的スリル」と「風刺精神」が共存可能な存在であることを示してくれました。
(喜劇開眼前のL・ニールセンによる「シリアスな熱演」を見せてくれるという
映画史的価値も見逃せません。)
まさに「人間の根源に触れながらも親しみやすさを失わない」SF映画であると
言えるでしょう。
光・影・小道具の見せ方&動かし型に重きを置いた特殊効果と
SF・心理学・哲学を巧みに融合させたストーリーによって
後年のSF&ホラー映画・漫画への道しるべとなった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。