映画に感謝を捧ぐ! 「デスプルーフ」
映画感謝人GHMです。
今回はクエンティン・タランティーノ監督の「デスプルーフ」に
感謝を捧げようと思います。
2007年に上映された「グラインドハウス」の1本となる本作は
作り手の本能がほとばしる
偉大にして痛快な軽量作品であります。
70年代と00年代が同居するかのような映像
(「安物感」に満ちた映像作りへのこだわりが生み出す
素朴な味わいが心地良いです。)
Q・タランティーノ監督ならではの「会話と小ネタの嵐」
男性本能に忠実なストーリー展開
(全編を覆う「反倫理的ムード」が時間と共に爽快感へとつながっていく点も見逃せません。)
主演男優K・ラッセルの七変化ぶり
(荒くれ者・異常性癖の持ち主・小心者の3役をこなすかのような怪演ぶりに驚かされました。)
軽やかにして古風な音楽が一堂に会する光景は
私に「原始的娯楽精神」を刺激する時間をもたらしました。
まさに「大衆娯楽としての映画」を復興させることに挑んだ
挑戦的作品であると言えるでしょう。
芸術性の追求に背を向けて
素朴な暴力とお色気の連打を繰り出すことによって
「大衆食堂的な親しみ」を感じさせる作品となった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。