映画に感謝を捧ぐ! 「邪神バスターズ」

映画感謝人GHMです。

 今回はヘンリー・シェーン監督の「邪神バスターズ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 怪奇作家H・P・ラブクラフトの末裔と仲間たちの

 奇妙な冒険を描いた本作は

 凄まじいほどのマニア精神が炸裂する「偉大なる珍作」であります。

 ホラー映画&冒険活劇の定番要素を駆使して

 「H・P・ラブクラフトの世界」に対する愛情とこだわりを

 映像化することのみに全勢力を注ぎ込む光景は

 私に「緻密な技術と戦略による良作」とは異なる味わいと感動をもたらしてくれました。

 ある意味本作は「サボテン・ブラザーズ」・「ギャラクシー・クエスト」が切り開いた

 「嘘から誠映画」の究極形態と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 「クトゥルフ神話」の伝統と2010年代の気風が一体となることによって生じる

 混沌とマニア性に支配された物語と安物感あふれる特撮が

 時間と共に「不条理なユーモア」と化していく本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。