映画に感謝を捧ぐ! 「グリフターズ/詐欺師たち」

 映画感謝人GHMです。

 今回はスティーヴン・フリアーズ監督の「グリフターズ/詐欺師たち」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジム・トンプスンの同名小説をもとにして作られた本作は

 ムード作りと段取り芸の妙技を堪能できるサスペンス映画であります。

 ゲームの如く人生を渡り歩いていく男女3人が

 欲望と罪業の泥沼にはまりこんでいく光景を

 絵画的な映像・軽やかにして巧妙なストーリー展開

 怪しくも上品な音楽を駆使して描くという試みは

 私に「人を欺くことによって富を得る」行為の持つスリリングな快感と

 麻薬的な恐怖を体感する時間をもたらしました。

 (主演女優A・ヒューストンの七変化ぶりが作品の味わいとメッセージ性を

 高めている点も見逃せません。)

 まさに、犯罪を「心身ともに危険なゲーム」として描いた作品であると言えるでしょう。

 心理戦の楽しさと教訓劇の重苦しさを共有する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。