映画に感謝を捧ぐ！ 「ダークネス」

　　映画感謝人ＧＨＭです。

　今回はジャウマ・バラゲロ監督の「ダークネス」に

　感謝を捧げようと思います。

　田舎町の一軒家に住む一家を襲う恐怖を描いた本作は

　「怪奇恐怖」の根源を追求することに挑んだ

　異色のホラー映画であります。

　「状況を理解できない」・「過去のトラウマから逃れられない」事による恐怖に

　重きを置いたホラー映画を作ろうという大いなる挑戦は

　私に「モンスターや超常現象が恐れとなりうる真の理由」の一端に触れる機会を

　もたらしました。

　（「ホラー映画には不幸な結末が似合う」というメッセージを発するかのような

　意地悪極まる幕切れも見逃せません。）

　まさに「論理性・人間関係の破壊」による悲劇を

　怪奇恐怖描写を駆使して描いた作品であると言えるでしょう。

　怪奇映画の定番要素を総動員する欲深さと

　「意外性」への過剰なこだわりによって

　他のホラー映画とは異なる「混沌」を生み出してしまった本作と

　生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を！！！。