映画に感謝を捧ぐ! 「人喰い人魚伝説」

 映画感謝人GHMです。

 今回はセバスチャン・グティエレス監督の「人喰い人魚伝説」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 人魚を捕らえ、見せ物にしようと企む男と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 心身両面の恐怖を描くことに挑んだホラー映画であります。

 エロティシズムと不気味さがバランス良く配合されたモンスター・デザイン

 怪しくも渋い色彩感覚で作られた舞台

 船という空間の持ち味を生かした作劇法を駆使して

 「人間の肉体・精神を揺るがすモンスターとの戦い」を描くという試みは

 私に「神秘性と怪奇恐怖の入り交じった時間」をもたらしました。

 まさに、「軽量ホラー映画でありながら

 複雑怪奇さと映像的魅惑を追求した」作品であると

 

 言えるでしょう。

 制約の多い「人魚」という存在を

 恐るべきモンスターへと変化させることに挑んだ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。