映画に感謝を捧ぐ! 「ギルティ 罪深き罪」
映画感謝人GHMです。
今回はシドニー・ルメット監督の「ギルティ 罪深き罪」に
感謝を捧げようと思います。
謎めいた依頼人に翻弄される女性弁護士の
運命を描いた本作は
映画全体を支配する「怪しさ」が興味をそそる作品であります。
主演男優D・ジョンソンの放つ「不信感をそそる気配」
「単純な事件に愛憎劇と逆転劇の連打を加えることによって
複雑化する」という手法によって作られたストーリー
生真面目監督S・ルメット氏が本作の監督を引き受けた事によって生じる
マニア的な興味が一堂に会する光景は
私に、サスペンス映画における「胡散臭さ」と
「好奇心をそそる要素」の大切さを再認識する機会をもたらしました。
(依頼人の性格付けをあいまいにすることによって発生した混沌が
私の心を引きつけた点も見逃せません。)
ある意味本作は「社会派の仮面を被った軽量サスペンス映画」と呼ぶべき
作品であると言えるでしょう。
依頼人と弁護士との関係を逆手に取るという発想と
巻き込まれサスペンスの王道をつなぎ合わせたかのような本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。