映画に感謝を捧ぐ! 「バックマン家の人々」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロン・ハワード監督の「バックマン家の人々」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 大家族「バックマン家」の日常を描いた本作は

  人生訓とユーモアに満ちた家族喜劇であります。

  家族生活・夫婦生活の中で生じる様々な問題を

  現実感とファンタジー性のバランス感覚を保ちながら描いていくストーリー

 (過去の西部劇・スポーツ映画を活用した「小ネタ」の数々が

 殺伐とした雰囲気を緩和し、程よい甘みをもたらしている点も素晴らしいです。)

 個性的でありながら「どこかにいそうな」雰囲気を感じさせる俳優・女優陣

 技巧的でありながらも適正速度を守って進行する映像表現

 多種多様な音楽が一堂に会する光景は

  私に「社会派とドタバタ喜劇との理想的な結婚の形」を示してくれました。

 (「登場人物を殺すことによって感動を誘発する」手法を取らないことによって

 純度の高い感動を与えてくれた点も見逃せません。)

 まさに「80年代流おとぎ話」の静かなる強豪と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 

 R・ハワード監督ならではの穏健さと「家族」へのこだわりが冴え渡る本作と

  

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。