映画に感謝を捧ぐ! 「マイ・レフトフット」
映画感謝人GHMです。
今回はジム・シェリダン監督の「マイ・レフトフット」に
感謝を捧げようと思います。
アイルランドの画家&小説家クリスティ・ブラウンの自伝を
もとにして作られた本作は
障害者映画の常道に抗うかのような雰囲気が
印象的な作品であります。
「障害者映画」特有の感動誘発表現を最小限度にとどめ
豪快さとユーモア精神に重きを置いたストーリーと
「アイルランド」という世界の個性を最大限に発揮した映像・音楽が一堂に会して
クリスティ・ブラウンと彼を取り巻く人々の生き様を写し出す光景は
私に「湿り気のないヒューマニズム」の心地よさを体感する時間をもたらしました。
(主人公を「哀れむべき存在」ではなく
「アウトロー的でありながらも憎めない人物」として描いている点
主演男優D・デイ・ルイスの五体を駆使した七変化演技
母親役B・フリッカーの「肝っ玉母さん」ぶりが
作品の持ち味を最大限に高めている点も見逃せません。)
まさに「下町人情劇」の味わいを持った実話系映画であると言えるでしょう。
芸術家ならではの繊細さと豪放磊落なアイルランド気質が共存する本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。