映画に感謝を捧ぐ! 「デス・サファリ サバンナの悪夢」

 映画感謝人GHMです。

 今回はダレル・ジェームズ・ルート監督の「デス・サファリ サバンナの悪夢」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 サファリ・ツアー中に遭難した家族の運命を描いた本作は

 動物パニック映画のジレンマについて

 考えさせられる珍品であります。

 「必要最小限の狩りのみを行う」野生動物の習性と

 「危機的状況の連打によってスリルを高めていく」パニック・ムービーの原則の間に立ちながら

 物語を盛り上げていこうというスタッフ陣の苦闘は

 私に「パニック・ムービー」における緊張感の維持がいかに難しいものであるかを

 再認識する機会をもたらしました。

 (ハッピー・エンドにホラー映画風の「思わせぶり」を付け加えた終幕となっている点も

 見逃せません。)

 まさに「映画作りの苦しみ」を体現した作品であると言えるでしょう。

 パニック・ムービーの定番要素を活用して

 「野生動物の生態に触れることは大きなリスクを伴う」ことを

 世に知らしめようとした本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。