映画に感謝を捧ぐ! 「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」
映画感謝人GHMです。
今回はトッド・フィリップス監督の「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」に
感謝を捧げようと思います。
ラスベガスの独身パーティから始まった珍騒動を描いた本作は
コメディ映画史上まれに見る「冒険心」を持った作品であります。
「酔っぱらいの行動」をスリル・サスペンス・コメディ要素を兼ね備えた
物語に仕立て上げようという奇抜すぎる思いつきを
ドタバタ的でありながらも筋の通った物語に仕立て上げた
スタッフ陣の度胸と技術力は
私に「日常の中にこそ物語のアイデアが眠っている」事と
喜劇における「悪ノリと論理性のバランスを保つこと」の重要性を
示してくれました。
(過去の名作・話題作を小ネタ的に活用しつつ
違和感を感じさせることなく進行するバランス感覚も見逃せません。)
まさに「奇想天外にして論理的なドタバタ・コメディ」であると
言えるでしょう。
身近なところにある「物語の種子」を見逃さない観察力
荒唐無稽な状況を論理的につないでいく編集力
感動誘発的な表現に溺れることなく
ドタバタ喜劇精神を全うする精神力を兼ね備えた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。