映画に感謝を捧ぐ! 「ショッピング」

 映画感謝人GHMです。

 今回はポール・W・S・アンダーソン監督の「ショッピング」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 衝動の赴くままに強盗を行う

 男女の運命を描いた本作は

 近未来SF・青春映画・犯罪映画のエッセンスが一堂に会した

 闇鍋映画であります。

 演出・ストーリー・キャラクター・音楽・小ネタのすべてが

 アウトロー的な勢いと娯楽的サービス精神によって形成されるという驚異的な状況は

 私に「意図的に思考を封印し、作品世界に流されるまま映画を見る」感覚を

 味わう時間をもたらしました。

 (「娯楽の王道が反権力にある」事を歪んだ形で示している点も見逃せません。)

 まさに「ジェット・コースター型映画」の一形態を示した作品であると言えるでしょう。

 P・W・S・アンダーソン監督ならではのマニア性と堅実さが冴え渡る本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。