映画に感謝を捧ぐ! 「鳥」

映画感謝人GHMです。

 今回はアルフレッド・ヒッチコック監督の「鳥」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ダフネ・フュ・モーリアの小説をもとにして作られた本作は

多彩な映画技巧を堪能できるモンスター・パニック映画であります。

 サスペンス要素とホラー要素をバランス良く配合させたストーリー

 多種多様な「鳥」を集結させ、絶妙の「悪役チーム」ぶりを

 発揮させることを可能にした調教技

 視覚効果&音響効果と本物を有効活用することによって

 「じわじわと迫りくる」恐怖を生み出した映像技

 舞台となった港町の素朴さを引き立てる事によって

 「パニック状態」の恐怖を高めていく手法が一堂に会する光景は

 私に「異なる種族が目的を共有し、団結することによって

 強大な力を発揮する」事の醍醐味と

 「情報を制御することによって神秘性と恐怖を高めていく手法」の手本を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 

 (安易な「謎解き」や「ハッピー・エンド」に背を向けて

 不安をかき立てる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「モンスター・ホラーの教科書」と呼ぶべき作品であると言えるでしょう。

 後年のホラー映画&パニック映画に「大いなる手本」を与えた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。