映画に感謝を捧ぐ! 「夢の降る街」

 映画感謝人GHMです。

 今回はテリー・ヒューズ監督の「夢の降る街」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 予知能力を持ったヒロインと

 

 彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 外見以上の風刺性を持った恋愛喜劇であります。

 ファンタジー風味のラブ・コメディとして生を受けた作品が

 「力の過信と情報分析のミスによって生じる混乱」という社会派的メッセージを

 世に放つという摩訶不思議な光景は

 私に「物語が作り手の意志を超えて進行していく光景」を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (時間と共に複雑化していく人間関係を

 問答無用の勢いで「ハッピー・エンド」へと導く荒技師ぶりも見逃せません。)

 まさに「突然変異型ラブ・コメディ」の称号にふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 SF的な設定から恋愛喜劇を生み出す発想と

 男性気質と女性気質の相違点を有効活用する技術力が一体となって生まれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。