映画に感謝を捧ぐ! 「ブローニュの森の貴婦人たち」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロベール・ブレッソン監督の「ブローニュの森の貴婦人たち」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 皮肉な形で恋人を失ってしまった女性による

 復讐計画の行方を描いた本作は

 俗物性と芸術性がバランス良く配合された作品であります。

 「愛情の裏返し」としての憎悪に溺れていく女性と

 彼女の策略に翻弄されながらも愛を求める人々の姿を

 技巧的な表現法&エロティシズムに背を向けて

 絵画的に描くという試みは

 私に「愛の美しさと複雑さ」を体感する機会をもたらしました。 

 まさに「恋愛劇と陰謀劇が最高の結婚を果たした作品」であるといえるでしょう。

 

 静かなるスリル・意地悪な皮肉・試練によって成長していく愛情が共存する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。