映画に感謝を捧ぐ! 「トロール・ハンター」

 映画感謝人GHMです。

 今回はアンドレ・ウーヴレダル監督の「トロール・ハンター」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ノルウェーにおける熊密猟の実態を追う大学生たちの

 運命を描いた本作は

 伝統文化と現代的映画手法が一体となった作品であります。

 多くのモンスター映画&ファンタジー映画の源である「トロール伝説」と

 「実録感覚」を徹底的に追求した映像表現が融合することによって生じる

 「胡散臭さと説得力の間を彷徨う感覚」は

 私に、モンスター映画における「ルールの確立」と「段階的進行による現実感の確保」の

 重要性を再認識する機会と

 「モンスターとの闘いを日常の生業とする人間」の苦悩を体感する機会もたらしました。

 (童話感覚あふれる「トロール」の勇姿と

 見せ物映画の衣をまといながら

 「人間と自然の複雑な関係」・「戦いが日常となった人間の悲哀」を

 写し出す作品となっている点も見逃せません。)

 まさに「2010年代流ホラ話」の称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。

 伝説の妖精「トロール」と人間の複雑な関係を通じて

 人間の業をえぐり出した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。