映画に感謝を捧ぐ! 「深夜復讐便」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジュールズ・ダッシン監督の「深夜復讐便」に

 感謝を捧げようと思います。

 A・I・ベセリテスの同名小説をもとにして作られた本作は

 奇妙なユーモア感覚に満ちた復讐映画であります。

 復讐者には不向きなタイプの主人公と

 彼を取り巻く怪しげな人々の運命を

 サスペンス&アクション描写と復讐劇らしからぬ和やかさを

 混在させながら描くという試みは

 私に、復讐という行為に秘められた「格好悪さ」と

 他のサスペンス映画とは異なる形での

 「予測を裏切られる感覚」を体感する時間をもたらしました。

 まさに「庶民的復讐劇」と呼びたくなる作品であるといえるでしょう。

 

 人情劇と復讐劇の間を彷徨うかのようなストーリーが

 

 「復讐を描いた物語」に対する痛烈な皮肉となった本作と

 

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。