映画に感謝を捧ぐ! 「アイアン・スカイ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はティモ・ヴオレンソラ監督の「アイアン・スカイ」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 月面基地を建設し、地球侵略をもくろむナチスとの戦いを描いた本作は

 映画史上屈指の「やりたい放題ぶり」を誇る怪作であります。

 「ナチスと地球侵略SFを融合させる」という大胆な発想

 荒唐無稽でありながら「国際社会の現実」をえぐり出したストーリー

 (ナチスの思想・流儀をブラック・ジョーク的に加工するという

 大胆極まる賭けに出ている点も印象的です。)

 過剰なまでに大仰且つ壮大な演出&音楽

 漫画的な味わいに満ちあふれたキャラクター&メカが一堂に会する光景は

 私に「マニア性と社会性の融合がもたらす化学反応」と

 現代社会を「ブラック・ユーモア感覚で引っかき回す」快感を

 同時体験する機会をもたらしました。

 (過去の「ナチス映画」を小ネタとして活用する「したたか者ぶり」が

 ある種の感動へとつながっている点も見逃せません。)

 まさに「地球侵略SF映画」の歴史を揺るがす

 突然変異的作品であると言えるでしょう。

 真剣且つエネルギッシュにふざける感覚が不条理なまでに冴え渡る本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。