映画に感謝を捧ぐ! 「カリブの熱い夜」

映画感謝人GHMです。

 今回はテイラー・ハックフォード監督の「カリブの熱い夜」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1947年の映画「過去を逃れて」を

 もとにして作られた本作は

 芸術性や社会性に背を向けて、娯楽作に徹する姿が心地良いサスペンス映画であります。

 お色気・陰謀・アクションを退屈しない程度に盛り込む「鍋料理的」な作劇法と

 観光旅行とミュージック・クリップを融合させたかのような映像表現によって

 「深く考えることなく楽しめる作品」を提供しようという精神は

 私に芸術映画&社会派映画にはない親近感と

 典型的娯楽作ならではの安心感に満ちた時間をもたらしました。

 まさに「サービス業映画」の一形態を示した作品であると言えるでしょう。

 

 女難系サスペンスの王道と80年代の明るさが程よく調和した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。