映画に感謝を捧ぐ! 「自由を我等に」

映画感謝人GHMです。

 今回はルネ・クレール監督の「自由を我等に」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 刑務所からの脱獄をもくろんだ男二人の運命を描いた本作は

 時代の過渡期を感じさせるドタバタ喜劇であります。

 トーキー映画ならではの表現法と

 サイレント映画の手法をバランス良く配合しながら

 「近代社会」を笑い飛ばそうという発想を

 身体能力と技術力の限りを尽くす事によって可能にしたスタッフ・キャスト陣の勇姿は

 私に「新旧文化の融合」と「ブラック・ユーモアの醍醐味」を

 同時体験する機会をもたらしました。

 

 (後年の社会派映画・喜劇映画・音楽映画に多大な貢献をしている点も見逃せません。)

 まさに「娯楽としての楽しさ・社会風刺・歴史的価値を兼ね備えた

 外見以上の強豪作」であると言えるでしょう。

 「映画史における転換期」の間を彷徨いながら

 痛快にして意地悪な笑いを放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。