映画に感謝を捧ぐ! 「コールガール(1971年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はアラン・J・パクラ監督の「コールガール(1971年版)」に
感謝を捧げようと思います。
失踪事件によって結びつけられた
コールガールと私立探偵の運命を描いた本作は
娯楽的技巧と社会派要素を兼ね備えたサスペンス映画であります。
巻き込まれサスペンスの衣をまといながら
都会人の心理と都市社会の病理をえぐり出したストーリー
闇の持つ神秘性を最大限に生かした演出
J・フォンダ&D・サザーランドの全身より発せられる「静かなる妖しさ」
上品なる妖気を放つ音楽が一同に会する光景は
私に、「作品世界」の特性をサスペンス的に活用する映像&作劇技の醍醐味を
堪能する機会をもたらしました。
(「カウンセリングの映画的活用」に着目した作りとなっている点も見逃せません。)
まさに「都会派サスペンス」の大いなる一歩と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
怪奇的ムードの中に知性を宿す本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。