映画に感謝を捧ぐ! 「水爆と深海の怪物」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロバート・ゴードン監督の「水爆と深海の怪物」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 深海より現れた巨大生物に立ち向かう人々の姿を描いた本作は

 「モンスター映画」の定石を象徴する作品であります。

 「脅威」を部分的に写し出す事による神秘性&スリルの増幅

 「突っ込み役」を配することによる説得力の確保

 最小限の映像と状況説明によるスケール感の高揚

 ユーモアと迫力をバランス良く配合したモンスター・デザイン

 特撮ならではの味わいに満ちた視覚効果

 さりげなく混入された世相風刺が一堂に会する光景は

 私に「モンスター映画の基本原則」を目の当たりにする機会をもたらしました。

 まさに「怪獣映画の教科書」と呼ぶべき作品であると言えるでしょう。

 軍隊批判とアメリカ礼賛の間を渡り歩くかのようなストーリーが

 時代の空気を感じさせる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。