映画に感謝を捧ぐ! 「スーパーマン(1978年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はリチャード・ドナー監督の「スーパーマン(1978年版)」に
感謝を捧げようと思います。
ジェリー・シーゲル&ジョー・シャスターの同名コミックをもとにして作られた
人気シリーズの1作目となる本作は
「コミック・ムービー」の作法を世に示した歴史的作品であります。
苦味の利いた幕開けから
段階的に「ヒーロー映画」としてのスケール感を高めていくストーリー
単純明快且つユーモアのあるヒーロー&悪役
映像テクノロジーと技巧的撮影を融合させることによって生み出される「映像的スケール感」
素朴でありながら飛翔感&スピード感のある特殊効果
絶妙のタイミングと曲調で各場面を盛り上げていく音楽が一堂に会して
「正々堂々たるヒーロー物語」を形成していく光景は
私に、安易などんでん返しに頼らぬ「直球的作劇法」の醍醐味と
「~マン映画」の基本ルールの誕生を目の当たりにする機会をもたらしました。
本作こそ1970年代後半における
「反ヒーロー映画時代の終焉とヒーロー映画時代の復活」を象徴する
作品であると言えるでしょう。
「時代の空気を体現する監督」R・ドナー氏の手腕と
最高級の娯楽技術を有したスタッフ陣によって
コミック・ムービーの歴史における「大いなる一歩」となった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。