映画に感謝を捧ぐ! 「サンダーハート」

映画感謝人GHMです。

 今回はマイケル・アプテッド監督の「サンダーハート」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 アメリカ先住民の居留地で発生した殺人事件の真相に迫る

 FBI捜査官の運命を描いた本作は

 西部開拓時代と90年代が交錯する作品であります。

 西部劇と宗教映画を融合させたかのような物語を

 1990年代ならではの舞台&道具を駆使して「犯罪捜査映画」に変換するという

 大胆にして巧妙なる試みは

 私に「時の流れによって変わりゆく存在」と

 「時代に左右されることなく留まり続ける精神」に思いをはせる時間を

 もたらしました。

 (アクション色の強い題材であるにもかかわらず

 「敵の殲滅による問題解決」という手法を取っていない点も見逃せません。)

 まさに「1990年代流西部劇」の称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。

 刑事映画の王道とアメリカ先住民の文化が共存することによって

 他の犯罪捜査映画には異なるスリルと神秘性を生み出した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。