映画に感謝を捧ぐ! 「ウエストワールド」

映画感謝人GHMです。

 今回はマイケル・クライトン監督の「ウエストワールド」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 近未来のテーマパークで発生したトラブルに

 巻き込まれた人々の運命を描いた本作は

 大胆にして巧妙なSF活劇であります。 

 SF・西部劇・歴史劇・パニック・ムービーの持ち味を

 融合させるという着想と

 人間の「暴力的本能」とテクノロジー過信を皮肉ったストーリーが

 融合する事によって生じる映画的化学反応は

 私に「アトラクション性とメッセージ性の融合」に挑む人々の輝きと

 娯楽に潜む「暴力性&享楽性」に飲み込まれることの恐怖を

 体感する時間をもたらしました。

 (Y・ブリンナー氏の風貌を生かした「ガンマン・ロボ」ぶりや

 S・ペキンパー監督風のガン・ファイトが

 作品の味わいを高めている点も見逃せません。)

 まさに「風刺入りアトラクション映画」と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 M・クライトン氏の医学的思考が生んだ「段階的に進行する恐怖」と

 古今東西の映画を有効活用した舞台&特殊効果によって

 後年のSF映画・冒険映画に多大な影響を与えた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。