映画に感謝を捧ぐ! 「エル・ドラド(1966年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はハワード・ホークス監督の「エル・ドラド(1966年版)」に
感謝を捧げようと思います。
ハリー・ブラウンの小説「The Stars in Their Courses」を
もとにして作られた本作は
時代の潮流に抗い、己の流儀を貫く男たちの姿に心打たれる作品であります。
「反ハリウッドスタイル」と「リアリズム」の波が接近した1960年代後半の映画であるにもかかわらず
過去作「リオ・ブラボー」と「赤い河」を融合させ、加工することによって作られたキャラクター
西部劇の王道と地形効果を生かしたガン・ファイト
単純明快さと勧善懲悪の爽快感を引き出すことに徹したストーリー
西部劇らしさを追求した音楽&挿入曲が一堂に会する光景は
私に「正統派西部劇」が人々に愛された理由と
60年代において西部劇が衰退していった理由の一端を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「J・ウェインにハンディキャップを与えることによって
戦いのスリルを高めていく手法」が
ある種のブラック・ユーモアと化してしまっている点も見逃せません。)
まさに、「男らしさと華やかなヒロインにこだわり続けたH・ホークス監督の総決算」と
呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
H・ホークス監督&J・ウェインの名コンビによる
4作目の映画となる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。