映画に感謝を捧ぐ! 「ミルク(2008年アメリカ映画版)
映画感謝人GHMです。
今回はガス・ヴァン・サント監督の「ミルク(2008年アメリカ映画版)」に
感謝を捧げようと思います。
1970年代の活動家ハーヴィー・ミルクの
生涯をもとにして作られた本作は
マイノリティへの愛情と「男の絆」に対するこだわりに
心打たれる作品であります。
自分たちの居場所と生きる権利を守るための戦いが
全米の「同性愛者・少数民族」の希望へとつながっていく姿を
娯楽的盛り上げを最小限にとどめた「実録的手法」によって描くという挑戦は
私に「ユーモア精神と知略によって巨大な敵に立ち向かう」人間たちの輝きと
信念を貫く人間が抱えなければならない「代償」の重さを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(主人公の暗黒面や過激な性描写から目を背けない精神力と
アメリカ司法制度の問題点を自然な形で示す巧妙さが
作品の重厚さを高めている点も見逃せません。)
まさに「1970年代の空気と静かなる男気を感じさせる」実話系映画であると言えるでしょう。
「淡々とした演出法でハイリスクな題材に挑む」
ガス・ヴァン・サント監督の持ち味と社会派要素が
程よく融合した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。