映画に感謝を捧ぐ! 「我が道を往く」

 映画感謝人GHMです。

 今回はレオ・マッケリー監督の「我が道を往く」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 教会再建のために派遣された若手神父の活躍を描いた本作は

 「名は体を表す」という言葉を体現した爽快作であります。

 ポジティブ精神と軽快さの中に「信念」を宿したストーリー

 技巧的な感動誘発に走ることなく「真っ向勝負」の精神を貫いた演出

 「悪人」がほとんどいないにもかかわらず

 違和感や退屈感を感じさせないキャラクター造形

 絶妙のタイミングと自然な歌唱力で心を和ませていくれる挿入曲の数々が

 一堂に会する光景は

 私に、突っ込み感覚やリアリズムの壁を突き破るほどのエネルギーを持つ「愛」の尊さを

 体感する時間をもたらしました。

 (後年の人情映画・音楽映画に多大な影響を与えた

 教科書的作品である点も見逃せません。)

 本作こそ「アメリカ合衆国の精神的絶頂期」を象徴する映画と

 呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 登場人物の死や不幸に依存することなく生成される「感動」の美しさを

 世に知らしめるという「映画史的貢献」を成し遂げた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。