映画に感謝を捧ぐ! 「スティング」
映画感謝人GHMです。
今回はジョージ・ロイ・ヒル監督の「スティング」に
感謝を捧げようと思います。
詐欺師チームとマフィア首領の奇妙な対決を描いた本作は
職人技と遊び心を兼ね備えた強豪作であります。
膨大な情報量を一分の隙もなく管理する緻密さ
コミカルなやりとり、些細な場面に違和感なく「罠」を配置する知略を
兼ね備えたストーリー
心理戦のスリル・人情味・ユーモアをバランス良く配合した演出
脇役に至るまで「サスペンス映画史上最大級の存在感」を
放つ事を可能にしたキャラクター設計&配置
軽快でありながらも品格を失わない音楽が一堂に会する光景は
私に「心地良い裏切り」と「善悪の枠を超越した爽快感」に
満ちあふれた時間をもたらしました。
本作こそ「映画が壮大にして悪意なき集団詐欺である」ことを
象徴する作品であると言えるでしょう。
「ドンデン返し」や「意外な展開」に満ちた作品であるにもかかわらず
突っ込み所を気にすることなく鑑賞すること&種を知った後でも楽しむことを
可能にした「希少価値のあるサスペンス映画」である本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。