映画に感謝を捧ぐ! 「ハロルドとモード/少年は虹を渡る」

 映画感謝人GHMです。

 今回はハル・アシュビー監督の「ハロルドとモード/少年は虹を渡る」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 死に魅入られた少年と陽気な老女の交流を描いた本作は

 多種多様な顔を持った異色の恋愛映画であります。

 コメディ風味のヒロインとホラー風味の少年が織りなす日常を

 恋愛悲劇と青春映画の手法を融合させながら描くという試みは

 私に「闇鍋性と文学性に満ちあふれた時間」をもたらしました。

 

 (時折現れる「奇妙な日本描写」と

 「1970年代流エンディング」を逆手に取った終幕が

 陰性のストーリーに「一筋の光」を与えている点も見逃せません。)

 まさに「格差恋愛映画界」の静かなる強豪と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 1970年代ならではの「反権威的な空気」と

 癒し要素が共存する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。