映画に感謝を捧ぐ! 「マーダー・ライド・ショー」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロブ・ゾンビ監督の「マーダー・ライド・ショー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 取材旅行の途中でトラブルに遭遇した

 男女4人の運命を描いた本作は

 極限まで鑑賞者を選ぶ作風が

 ある種の感動を呼び起こす怪作であります。

 残酷趣味と70年代趣味が奇妙な形で融合した

 凶悪極まるストーリーでありながら

 テーマパーク的な軽快さを保ち続けるという脅威の離れ業は

 私に、映画の持つ「見せ物小屋性」と

 人間の心に潜む「潜在的残虐性」に正面から向き合う時間をもたらしました。

 本作こそ「悪食映画」と「趣味人映画」の歴史に輝く強豪作であると言えるでしょう。

 1970年代を彩るホラー映画「悪魔のいけにえ」&「ロッキー・ホラー・ショー」の精神と

 2000年代の文化&映画技術が結集することによって生を受けた本作と