映画に感謝を捧ぐ! 「ミニヴァー夫人」

映画感謝人GHMです。

 今回はウィリアム・ワイラー監督の「ミニヴァー夫人」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジャン・ストラッサーの小説をもとにして作られた本作は

 平時と戦時が交錯する異色の戦争ドラマであります。

 ホームドラマの世界に「戦争」を入り込ませることによって

 独自の空気を持った戦意高揚映画を生み出すという試みは

 私に「1940年代前半の映画事情」と「映画の持つ威力と危うさ」について

 

 思いをはせる時間をもたらしました。

 まさに「映画が時代を映す鏡となりうる」事を象徴する作品の一つであると

 言えるでしょう。

 気丈なヒロインと彼女を取り巻く人々の善人ぶりと

 敵の残酷さを戦略的に強調する精神性と技術力が

 ある種の感動と恐怖を呼び起こす本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。