映画に感謝を捧ぐ! 「マグノリア」

 映画感謝人GHMです。

 今回はポール・トーマス・アンダーソン監督の「マグノリア」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 夜のLAで巻き起こる「運命の交錯」を描いた本作は

 外見以上の神秘性とスケール感を持った「上級者向け映画」であります。

 膨大なる登場人物&情報量を違和感なくつないでいくことを

 可能にしたバランス感覚&計算力

 3時間以上の作品でありながら「適性速度と情緒のある映像表現」を

 最期まで保ち続ける映像技

 文学的ムードを持った音楽&挿入曲が一堂に会する光景は

 私に「現世を見守る神の目線」に立ったかのような感覚をもたらしました。

 (俳優・女優陣の「潜在的魅力」を引き出すキャスティング・センスや

 終盤の「奇跡」が後年の映画に与えた歴史的貢献も見逃せません。)

 本作こそ「人生の神秘・多チャンネル時代の空気・日常のドラマ性」が

 一体となった群像劇であると言えるでしょう。 

 鑑賞者に「情報を分析し、考察する」事を求める作劇法によって

 頭脳・精神を鍛える「実用性のある映画」となった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。