映画に感謝を捧ぐ! 「アンタッチャブル」

 映画感謝人GHMです。

 今回はブライアン・デ・パルマ監督の「アンタッチャブル」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1959年~63年に放送された同名の米TVドラマ(実話系)を

 もとにして作られた本作は

 芸術性と凶暴性を追求した実話系映画であります。

 残酷さとサスペンス的見せ方を

 徹底的に追求することによって生み出された映像

 凶悪にして豪華絢爛な敵役

 (悪側のほうが正義側よりも魅力的な存在となっていることに

 ある種の恐怖と感動を覚えました。)

 

 勧善懲悪劇の衣をまといながら

 悪と暴力を魅力的に描いたストーリーが一堂に会する光景は

 私に「罪深くも心地良い時間」ををもたらしました。

 (各所に秘められた「マニア的小ネタ」や

 「善意によって作られた法律が悪を繁栄させる」

 「品行方正なやり方で組織犯罪と闘うことは出来ない」という歴史の皮肉から

 目を背けない作りとなっている点も見逃せません。)

 まさに「悪の魅力と勧善懲悪の爽快感が共存する」

 実話系映画であるといえるでしょう。

 歴史に記された「財務省と犯罪組織の闘争」を

 実話以上に魅力的な物語として描く事に成功した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。